アルファベット入りのナンバープレートとは?詳しい解説と申請の流れを紹介

愛車のナンバープレートにこだわるオーナーに人気の希望ナンバー。
この希望ナンバーにアルファベットが入ったものがあることをご存知ですか?

「日本のナンバープレートにアルファベット?」
「自分のイニシャルを入れてみたい」
「どうやってアルファベット入りナンバープレートにするのか知りたい」

このような声がいろいろ聞こえてきそうです。
アルファベット入りナンバープレートを実際に目撃した方もいるかもしれませんね。

本記事では、ナンバープレートにアルファベットを入れた希望ナンバーの概要、取得する場合の方法について解説しましょう。

目次

アルファベット入りナンバープレートはいつ登場した?

ナンバープレートに自分の好きな数字や、語呂の良い番号を自由に選べるのが国土交通省「希望ナンバー制度」です。
希望ナンバー制度の一環にアルファベット入りナンバープレートがあります。

希望ナンバー制度が全国的に始まったのが1999年5月、以来、多くのオーナーに利用されています。
アルファベット入りの希望ナンバーは2017年1月1日施行ですので比較的新しいものとなります。

実際に交付が始まったのは練馬ナンバーで2018年1月のことでした。

アルファベット入りナンバープレートはなぜ導入された?

アルファベット入りという新しい希望ナンバーが追加されたのには理由があります。
それは、希望ナンバーで多くのドライバーが希望する人気の番号が使い尽くされていったからです。
例えば、縁起の良い「7777」、「358」、またはエンジェルナンバーと呼ばれる「810」といったような番号です。

希望ナンバーは大変人気で、申請には手数料がかかるものの自分のこわだりの数字が持てること、一度でも使われたナンバープレートは他で使われることがないため新しい番号を都度作っていかなけらばならないことから、人気の番号が使い尽くされます。

そこで導入されたのが「アルファベット入り」というアイデアです。
このアイデアによって番号を増やし、希望者に希望のものを提供することが可能になりました。

アルファベットはナンバープレートのどこに入る?

ナンバープレートのアルファベット

ナンバープレートは、車の所有者が誰であるかを明確にするため重要なものです。
明確にするために、以下4つの情報がプレートに表記されます。

  • その自動車を管轄する運輸支局のある「地域名」
  • 地域名の右に位置する3ケタの「分類番号」
  • 自家用や事業用など使用用途を表わすひらがなの「事業用判別文字」
  • 1から99-99までの4ケタで構成される「一連指定番号」

これらの情報のどこにアルファベットが表示されるのかですが、これは分類番号になります。

※分類番号とは?
「300」や「500」といった3ケタの番号で表示され、この番号の一桁目の数字によって自動車の大きさや用途が分かります。
例えば、普通乗用車なら3-、小型乗用車なら5-、大型特殊乗用車なら9-となります。3ナンバー、5ナンバーと聞くことがありますが、これらは分類番号からくる呼び方です。

さて、アルファベットがどこに入るかです。
答えは、下2ケタの数字部分です。
分類番号の3ケタのうち、下2ケタをアルファベットに差し替えることができるのです。
下1ケタをアルファベットにした例→「30A」「50C」
下2ケタをアルファベットにした例→「3AF」「5KM」
こういった分類番号が地域名の右隣りに表示されます。

どのアルファベットでも使用できるのか?

残念ながらどのアルファベットでも使えるということにはなっていません。
B, I, J,Oなど、数字と見間違う可能性のあるものは使われていないためです。

以下が使えるアルファベットです。
普通車→ A, C, F, H, K, L, M, P, X, Y
軽自動車→ P, X, Y

下2ケタはこれまで00~99までの100通りでしたが、アルファベットが10個加わることにより400通りに増えたことになります。これなら当分の間、希望のナンバーを使える車が増えるでしょう。

希望するアルファベットを使うことはできない

ここで、大きな注意点があります。

特別感のあるアルファベット入りナンバープレートですが、実はアルファベットを使うこと自体希望することはできません。
また、イニシャルや意味のある自分のアルファベットを選択することもできないのです。

希望できるのはあくまで、4桁の数字(一連番号)のみです。
希望した数字が人気が高く、数字だけでは賄えなくなりアルファベットが使用されている場合のみです。

人気が高い番号を狙って申請することでアルファベット入りのナンバープレートになる確率が高くなるということです。

ここまで、希望ナンバーにあるアルファベット入りナンバープレートについて概要を紹介しました。
さて、ナンバープレートにアルファベットを入れたいと考えるとき、いくつかの条件があることに注意しなければいけません。

アルファベット入りナンバープレートの取得方法

アルファベット入りナンバープレートの申請方法は2つあり、ひとつは全国自動車標板協議会が運営する「希望番号申込みサービス」、ふたつ目は希望ナンバー予約センターの窓口に行き申込み手続きをするというものになります。

希望番号申込みサービスのウェブサイトをみてみると分かりますが、アルファベット入りナンバープレートを申し込むためだけでなく、ご当地ナンバーを申請するときにも使われるサイトになっています。

希望番号申込みサービス
https://www.kibou-number.jp/html/GCAA0101.html

アルファベット入りナンバープレートを希望する場合は、希望ナンバーの申請をすることになります。
一般希望番号は抽選をせずに取得しますが、抽選対象希望番号になる人気の番号については抽選で結果がでます。
上述しましたが、自分の好きなアルファベットを指定することはできません。

申込みページから該当の手続きを選択しフォームに必要事項を記入の上、申請します。
抽選は毎週月曜日に行なわれ、結果はウェブサイト上で確認できますし、申請時に登録をしたメールアドレスに通知がきます。

抽選で当たってからの流れ

抽選で当たると、その後はどのような流れになるのか確認します。

入金→ナンバープレートの作成

希望ナンバーの抽選に当たった場合、交付手数料を支払うことになります。ナンバープレートは入金が確認されてから発注そして作成され、作成には4日~5日を要します。
なお費用ですが、約4,000円~となりますが、車種やペイント式か字光式かなどで異なります。
ナンバープレートの交付には「予約済証」が必要となりますが、これは入金後に発行されますので無くさないように保管します。

ナンバープレートの登録と交付

入金後に予約済証が発行されたら1ケ月以内に交付のための申請を行ないます。管轄の運輸支局にて、登録の申請をしましょう。
手続き完了後に新しいナンバープレートが交付となります。古いものは返却し、新しいナンバープレートを取り付けます。

アルファベット入りのナンバープレートまとめ

希望ナンバーが大変人気なことから番号の不足が起こり、そのためにアルファベット入りのナンバープレートが導入となりました。
自分の希望するアルファベットを選ぶことはできませんが、分類番号にアルファベットが入ると愛車のナンバープレートがグレードアップになるかもしれません。
ナンバープレートを変更する際、選択肢がもうひとつ増えるのは嬉しいことですね。

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