愛車のナンバープレートを変更したいと考えていますか?
実は、変更するためにこれでなければという理由はありません。ナンバープレートはドライバーが変えたいと思えば変更できるものです。
手続きの流れを知り、必要書類を揃えれば、手続きも意外に簡単です。
「どこで変更する?」
「どんな書類を用意すればいい?」
「せっかくだから楽しいナンバープレートに変えたい」
この記事はナンバープレートの変更について、これら皆さんの疑問にお答えします。
希望の番号にしたい人のための希望ナンバー、デザインにこだわりたい方のための図柄ナンバーなども紹介もしましょう。
ナンバープレートの基本情報
どんな車にも必ずついているナンバープレート、正式名称は「自動車登録番号標」です。
車の前面および後面につけますが、法律で「見やすい位置に確実に」つけることが定められています。
それぞれの車がどこで登録されたのか、そして所有者を明確にするための重要なものだからです。
ナンバープレートによって、車両の情報を管理する陸運局は様々な面を把握することができます。
ナンバープレートによって、以下が証明されます。
- 車両が正式に登録されている
- 登録時、保安基準に合っている
実際のナンバープレートには以下4つの情報が表示されます。
・地域名
「品川」「京都」など、その自動車を管轄する運輸支局または自動車検査場がある地域の名前。
・分類番号
地域名に続く「300」や「500」といった3ケタの番号で、普通・小型・特殊用途自動車など車両の大きさなどから決まる。
・事業用判別文字
「あ」や「さ」といったひらがな表記で、自家用・事業用・レンタカーなど使用用途から決まる。
・一連指定番号
「12 – 34」など、ナンバープレートで一番大きい扱い。1から99-99までの4ケタで構成され、車に割当てられる。
愛車の写真や動画をSNSに投稿するときに、ナンバープレートは見せないようにするべきだという考えがあります。
その理由は、このようにナンバープレートが個人の特定を可能にするものだからです。
色分けされるナンバープレート
ナンバープレートは上述した情報に加え、プレートを4つの色にわけています。
- 白ベースに緑の文字 → 普通自動車
- 緑ベースに白文字 → 営業用の普通自動車
- 黄ベースに黒文字 → 軽自動車(自家用)
- 黒ベースに黄文字 → 軽自動車(営業用)
高速道路では今でこそETCが主流になりましたが、このシステムがなかった頃は有人で高速料金は係りに直接支払っていました。
この係りが料金の異なる車両を一目で見分けるために色分けがされたのです。
ナンバープレートを変更しなければならないケースとは?
冒頭でナンバープレートはどんな理由でも変更できることを述べました。
しかし、ある理由で変更が必須になるケースがあります。
ひとつ目は「それまでと違う都道府県外に引越しをしたとき」です。
ナンバープレートは車を登録する地域で管轄の運輸支局が決まります。そのため、引越しをしたら国民健康保険や運転免許証など色々な住所変更を行なうのと同様に、ナンバープレートの変更も必ずすべきものだと覚えておきましょう。
管轄の運輸支局が変わらない場合でも、住所変更の手続きは必要です。手続きは運輸支局へ行き、変更のあった15日以内に行なうことが法律で定められています。
ふたつ目には「中古車を購入し、管轄の運輸支局が変わったとき」があります。
みっつ目として「ナンバープレートの盗難・破損」が挙げられます。
上述したとおり、法律で「見やすい位置に確実に」つけることが定められています。
前面および後面のどちらかひとつでもこの状態になれば変更が必要です。
盗難の被害にあった場合は、警察署でナンバープレートの「盗難届」を提出すると「盗難届の受理番号」を受けることになります。
この後、管轄の運輸支局で変更の手続きをすることになります。
自分で選ぶ、こだわりのナンバープレート
ユニークなナンバープレートをつけて走っている車を見つけることがありませんか?
現代はナンバープレートもこだわる時代です。
一連指定番号を自分の好きな数字や、「777」など語呂の良い数字で揃えたいときの「希望ナンバー制度」
※人気の数字は抽選となることがあります。
プレートに各都道府県の観光地やマスコットなど、またはオリンピックなど大きなイベントの図柄を入れたいときの「図柄ナンバー」
愛着のある数字やモチーフのオリジナルナンバープレートを愛車につける、こんな楽しみ方があるのです。
それぞれの詳細は別記事で紹介しますのでお楽しみにしてください。
さて、それではナンバープレートを変更する際の流れをみていきましょう。
ナンバープレートを変更するときの手続きの流れ
引越しをした、接触でナンバープレートが破損してしまった、または汚れてきてしまった、こだわりのものに変えたいときなど、ナンバープレート変更はどなたにも起こり得ることでしょう。
事前に用意する書類から確認します。
- 自動車車検証(コピーは不可)
- 現在のナンバープレート
- 住民票の写し
- 車庫証明書
- 委任状(代理人が届け出をする場合)
さっそく、手続きの流れをみていきます。
- 手続きは管轄の運輸支局で
まずは管轄の運輸支局がどこにあるのか確認します。確認は以下の国土交通省「全国運輸支局等のご案内」ページが便利です。
→ https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html - 管轄の運輸支局に車で行く
運輸支局は平日のみの対応となります。
ナンバープレートの変更には対象となる車を持ち込みます。
ただし、盗難などで車にナンバープレートがついていない場合は、区役所や市役所などで仮のナンバーを事前に手配する必要がありますのでご注意ください。 - 運輸支局の窓口から申請用紙をもらう
- 申請用紙の必要事項を記入する
- 登録手数料分の印紙を購入して、支払いをする
- 自動車車検証が交付される
※自動車車検証とは、その自動車が国が定める保安基準に達していることを証明する書類です。 - 運輸支局内の自動車税事務所に移動し、ナンバープレートの変更を申告、また変更前のナンバープレートを返却する
- 新しい自動車車検証を受け取る
- 新しいナンバーの交付を受ける
- 新しいナンバープレートを購入し、車に取り付ける
※封印とは?
ナンバープレートを固定するボルトの上に被せるアルミのキャップです。
運輸支局によって正式に登録、検査を受け新しいナンバープレートを取得したことの証明になります。
封印はナンバープレートの交付をした担当者が運輸支局内の封印取付所にて行ないます。
いかがでしたか?
いくつかの書類を用意し管轄の運輸支局で申請をすれば、変更前のナンバープレートを返却、新しいものを受け取ることが分かりました。
このように、ほとんどのケースは申請当日に手続きが完了します。
しかし、希望ナンバーや図柄ナンバーなどは申請が受理された後に制作するため5日~1週間ほどかかると思っていたほうが良いでしょう。
ナンバープレート変更にかかる手数料は?
通常の変更では、2,000円弱で変更ができます。
この手続きを代理店やディーラーに依頼するとグンと上がって2万円以上かかってきます。
また、希望ナンバーなどの場合は5,000円以上をみておくことをおすすめします。
複雑な手続き無し!車のナンバープレート変更
実際の手続きは、必要な書類を揃えて管轄の運輸支局で行なうことが分かりました。
ナンバープレートはしかるべき理由がある場合、自分が希望した場合、どちらの理由でも変更できます。
一般のもので十分な人もいれば、こだわりのナンバープレートをつけたいというドライバーもいて人それぞれです。
次に変更することになった場合に、本記事がご参考になれば嬉しいです。