大型二輪免許で憧れのバイクに乗る。条件や費用、取得方法を紹介。

ホンダCBR、スズキKATANA、カワサキZ900またはハーレーデビッドソン、憧れのバイクで日本列島を縦断したい、大自然との一体感を感じたいと夢見る人が多くいます。
自由気ままにソロツーリングをすれば非日常の体験にリフレッシュし、または気の合うバイク仲間と走れば楽しさも格別なものとなります。

持っていれば、自分の世界を広げることができるバイクの大型免許。
取得を考えている人のため、大型二輪免許の種類、取得に必要な条件、免許の取得方法など解説しましょう。最後にお得な情報も紹介しますのでぜひご参考にしてください。

目次

大型バイクの魅力とは?

大型バイクの魅力

大型二輪免許の取得を考えている人にとって、中型ではなく大型バイクの魅力とは何でしょう。
様々なポイントがありますが、やはり車体の大きさは大きな魅力になっています。
そして、排気量が大きいことからパワフルであり、あっという間に法定速度まで上がったり、走行中に坂道があっても加速が容易など、運転が楽しいだけでなく疲労感が少ないという特徴も魅力です。

さらに、好みのボディのバイクを持つ満足感、そして安定の走りを確保して四季折々でツーリングをする開放感など、大型バイクの魅力には素晴らしいものが多くあります。
ソロで気ままに走るのも良し、仲間とこの素晴らしさを分かち合うことができる良さも加えておきましょう。

すべてのバイクに乗れる究極の大型二輪免許

バイク好きのなかでも、大型バイクに乗りたいという人が多くいます。
バイクの醍醐味はその排気量だと言い切る人もいますし、大型バイクならではのデザインを所有する満足感だということからも人気です。

そんなバイク好きの人が大型二輪免許を取得することで夢が叶います。
大型二輪免許は取ればどんなバイクでも乗れるという究極の免許です。

大型二輪免許で乗れるバイク

大型二輪免許で乗ることができるバイクの種類を確認します。
乗れるバイクはその総排気量がどのくらいかがポイントとなっています。
ガソリンが燃焼するとピストンの上下運動が起こることで動力が生まれます。総排気量はピストンの1ストロークによって排出される容積の総和を表わすものとなります。
速いバイクでは、時速300km以上に達することも可能です。
排気量が多いと最高速度も速くなったり、スムーズに発進できたりと快適な走行が期待できます。

さて、大型二輪免許で乗ることができるのは「総排気量400ccを超える」バイクです。(普通自動二輪免許は125cc~400CC以下)

日本国内でこれに当たるバイクを見ると、600cc、750cc、900cc、そして1,000ccを超えるものまであります。
軽自動車の排気量は550cc~660ccですので、大型バイクはこれをも超える大きさだと言えます。
これらの排気量はもちろん、400cc以下のバイクも運転できることから、大型二輪免許はすべてのバイクが乗れるバイカーにとって夢の免許なのです。

この大型二輪免許に2つの種類があることをご存知ですか?

2つの種類がある大型二輪免許

ビッグスクーターの免許

大型二輪免許に2つの種類があります。
これは、マニュアル(MT)とオートマ(AT)というシンプルな違いです。

違いは、クラッチ操作があるか無いかです。

マニュアル車は、手と足を使ってギアチェンジをしながら運転しますが、オートマ車の場合は自動遠心クラッチと無段変速装置(CVT)によって自動化されているため、アクセルとブレーキだけで運転することができます。

マニュアルとオートマでは免許取得に必要な技能講習、学科講習などの時間および費用が違ってきます。
自分がどちらの免許を取りたいかは時間や費用だけでなく、どのバイクに乗りたいか、マニュアルとオートマのメリット・デメリットなど調べて判断する必要があるでしょう。

大型二輪免許を取得する条件とは?

すべての免許に取得の条件があるように、大型二輪免許も例外ではありません。
以下が条件となります。

  • 年齢が18歳以上であること
  • 視力が両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上あること(眼鏡やコンタクトの使用可)
  • 赤・青・黄の色彩判別能力がある
  • 運転に必要な運動能力、警音器を聞き取れる聴力がある(補聴器の使用可)

かつては中型二輪免許しかなかった!?

実は1996年頃までは、大型二輪免許というものは存在せず二輪の免許(中型免許)を取得すると備考欄に「自二車は中型に限る」という文言が入っていました。

大型バイクに乗る場合は、「限定解除」と呼ばれる試験を受けるしかありませんでした。

限定解除は最難関試験

限定解除試験は「10回以上受けないと受からない」と言われていたほど難しい試験でした。

しかし、海外のバイクメーカーは中型クラスがなく大型クラスの排気量だったため、輸入の壁となっていました。

そこで、1996年頃に法律改正され大型自動二輪免許が誕生しました。
その際、受験資格が18歳以上の非免許保持者に拡大されたのです。

大型二輪免許を取得する方法

大型二輪免許取得方法

それでは、大型二輪免許の取得方法を紹介します。
小型限定普通二輪免許および普通二輪免許と同様、以下の方法になります。

  • 公認自動車教習所
  • 合宿免許
  • 運転免許試験場で一発試験

これらの場所からひとつ選択した後、教習や試験を受けていくことになります。

まずは、公認自動車教習所で免許を取得するケースを例に紹介していきましょう。

入校手続きの後に受けるべきものは以下になります。

適性検査
色彩識別、聴力、運動能力がチェックされます。
 ↓
学科講習
安全運転をするためのマナーや守るべき交通法規など知識として学びます。
 ↓
技能講習
教習所内で実際にバイクに乗って知識と技術の両方を学びます。第1段階としては、走る・曲がる・止まるといった基本操作、第2段階では交通ルールに則った基本走行、そして危険を予測した運転の練習をします。
 ↓
卒業検定
試験管立ち会いのもとで教習所内に設置された検定コースを運転し、学習した技能を確認する検定です。

この卒業検定に合格すると、運転免許試験場で学科試験を受けます。この試験に合格すると免許交付となります。

さらに、一発試験を受ける方法も説明しましょう。

運転免許試験場で適性試験を受けた後、場内試験を受け合格すると仮免許の取得になります。
この後、路上での練習をし、路上での本試験を受けます。
最終的に取得時講習を受け、免許証の交付となります。

大型二輪免許取得にかかる費用

費用の面も大切な確認事項です。
免許を取得する場所やかかる時間によって費用に違いがでます。以下の金額はあくまでも目安になります。

①公認自動車教習所

  • 免許無し、原付免許を持っている場合・・・36時間/約25万円
  • 普通自動車免許を持っている場合・・・31時間/約16万円
  • 普通自動二輪免許を持っている場合・・・12時間/約12万円

自車教習所で教習を受ける人は、通いやすい場所を見つけるなど時間のロスを最小限にしてなるべく短期間で卒業までいくと費用を抑えることができます。

②合宿免許

  • 免許無し、原付免許を持っている場合・・・36時間/約28万円
  • 普通自動車免許を持っている場合・・・31時間/約20万円
  • 普通自動二輪免許を持っている場合・・・12時間/約10万円

自動二輪免許を持っている場合は、最短で5泊6日で取得できるため短い期間で大型免許を取得したい方には、合宿免許がおすすめです。
しかし、普通免許のみ所持の場合は最短で13泊14日と期間も長く、料金も通学と比較しても高いので設定のない(受付していない)教習所も多くあります。

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③運転免許試験場で一発試験

  • 約23,000円

最短で取得したい方は一発試験を選択しがちですが、バイクに乗ったことがない初心者が一発試験で免許を取得するのはかなり難易度が高いです。

免許取得のお得情報
最後に、お得な情報を紹介しましょう。
まず、費用に関してですが、普通二輪免許または普通自動車免許をすでに所持している場合に約10万円抑えることができます。
また学科教習ですが、普通二輪免許を持っているとすべて免除、普通自動車免許の場合でも多くが免除となります。
これらによって、費用そしてかける時間を大いに節約できます。

大型免許で憧れのバイクに乗る

大型バイク免許取得費用

普通二輪免許を持っていると費用や学科の免除がある大型二輪免許。
大型免許をはじめから取ることに何ら法律上の問題はありませんが、初めてのバイクが大型ということのリスクを考えることは重要です。

非常に重い大型バイク、パワーもスピードもどんどん進化しています。まったく経験が無いよりも1段階小さいバイクを乗りこなしてから大型バイクにチャレンジするのがおすすめです。
大型免許取得後、憧れのバイクを手にする瞬間は感動です。
心身ともに充実させ、安全第一で楽しい走行を心がけましょう。

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