車のナンバープレートを新しいものに変更するには費用がかかります。
その費用ですが、変更しなければならない理由があって行なうとき、自分の希望で変更するときで異なります。
自分で変更を希望するときは、どのくらいお金がかかるのか知ることで実行するか決める判断の基準になることもあるでしょう。
この記事では、ナンバープレートを変更するケースの紹介をするとともに、ドライバーご自身で変更手続きをする際の費用をケース別に解説します。
ナンバープレートの変更をするケースとは?
まずは、ナンバープレートを変更するケースにはどのようなものがあるのかみていきます。
1) ナンバープレートを変更しなければならないケース
ドライバーの希望に関係なく、変更しなければならないケースがあります。
以下のケースの場合は速やかに届け出をします。
- 管轄の運輸支局が変わった
引越しをした、または中古車の購入や譲渡に伴い、自動車を管轄する運輸支局が変わった場合はナンバープレートを変更する必要があります。
運輸支局が変わらないときでも、それまで使っていたナンバープレートを新しく購入した自動車に使用することはできないため、必ず変更します。 - ナンバープレートが盗難にあった
ナンバープレートが盗難にあってしまった場合、早急に警察に届け出ます。
その上で、仮ナンバーを手配することになります。 - ナンバープレートが破損した
国土交通省は破損または汚れた状態でナンバープレートを使用しないようドライバーに明確な表示義務を求めています。ナンバープレートが車の所有者を明確にするための重要なものだからです。
2) 自分の希望で新しいナンバープレートにしたいケース
こだわりのナンバープレート(希望ナンバー)にしたい場合や、図柄入り・記念プレートなどに変更したい場合は、手続きすることによってナンバープレートを新しくする事ができます。
- 希望ナンバーに変えたい
希望ナンバーとは、自分の好きな番号を選ぶことができる制度です。
ドライバーにとってこだわりの数字を並べることができ、1995年5月に開始されて以来、人気が続いています。 - 地方版図柄入りナンバープレートに変えたい
2018年10月1日、国土交通省による新アイデアによって、地域の風景や観光資源の図柄が入るナンバープレートが誕生しました。”走る広告塔”という目的で様々なデザインがあり、集められた寄付金は地域の取り組みに活用されます。 - 東京2020オリンピック・パラリンピックデザインのものに変えたい
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を記念してできた特別仕様のナンバープレートです。
2019年のラグビーW杯日本大会を記念したものもありました。
このように、ナンバープレートを変更するケースにはいくつかの異なる理由があることが分かりました。
この理由によって、かかる費用が異なってきます。
ナンバープレートを変更しなければならないときにかかる費用は?
管轄の運輸支局が変わったり、ナンバープレートが破損したなどその状態に欠陥がでた場合の費用は比較的安いものになります。
登録手数料として350円、ナンバープレート交付手数料として約2,000円がかかります。
ナンバープレート交付手数料は、都道府県、車両の種類、ペイント式か字光式かなどによってコストが違ってきます。
コストが一番かからないのは、ペイント式で変更する普通車です。
逆に一番高くなるのは、字光式で変更する大型車になります。
※字光式ナンバープレートとは?
暗い時間帯になると、ナンバープレートの文字の部分が光るものを指します。もともと雪深い地方において安全性を確保するために開発されました。視認性を高め、発する熱によってナンバープレートにつく雪を溶かすというメリットがありました。
プレート変更費用は地域差がある?
車の住所がある地域によって、多少の費用の差があります。
高めの設定なのは北海道、中国地方、四国地方など、安めの設定は関東、東北地方、北越信越、中部地方、近畿地方、九州地方です。
費用に違いはあるものの、その差は約300円程度となっています。
自分の希望で新しいナンバープレートにしたいときにかかる費用は?
さて、近年のナンバープレートの変化は目覚ましいものがあります。選択肢が増えたことで、自分の気持ちを込めたナンバープレートを愛車につけられるということで人気です。
変更しなくてもよいものの、このように自ら希望して変える場合は総じて費用が高くなります。
上で述べた以下3種類のナンバープレートをそれぞれみていきましょう。
- 希望ナンバー
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 東京2020オリンピック・パラリンピック
1.希望ナンバーの費用は4,000円以上
個々のドライバーの気持ちが込められた希望の番号をナンバープレートに入れて、オリジナルのものにしたいときに”希望ナンバー”があります。
希望ナンバーには「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」の2種類があります。「抽選対象希望番号」はさらに、全国一律と地域という2つに分かれていきます。
抽選対象希望番号には例えば3333、5555、7777などや、7といった一桁のものがあります。
さて、その費用ですが4,000円以上かかることになります。
そのなかでもコストが一番かからないのは、ペイント式で希望ナンバーに変更する普通車です。
逆に一番高くなるのは、字光式で変更する大型車になります。
希望ナンバーもまた地域によって費用の差がありますが、相場としては以下のようなものが挙げられます。
普通車がペイント式で希望するケースで紹介しましょう。
- 北海道 4,240円~
- 関東 4,140円~4,350円
- 九州 4,100円~4,200円
2.地方版図柄入りナンバープレートの費用は7,000円以上
2018年10月に登場した「地方版図柄入りナンバープレート」。
地域の特色を図柄にしナンバープレートにし、自治体をアピールすることが可能になりました。
どんな図柄かと言うと、例えば銀河鉄道の夜(岩手県)、さくらんぼの里(山形県)、飛行機が飛ぶ街(千葉県成田市)、東京ゲートブリッジ(東京都)、富士山(山梨県)、くまモン(広島県)など、全国各地で多くのデザインがあります。
この制度では、寄付金なし(モノクロ)・あり(フルカラー)の選択ができます。寄付金は希望するドライバー次第上限なしで、集められた寄付金は地域の取り組みに活用されます。
寄付金なしの場合は、7,000円~9,000円(小型車・普通車)、大型自動車になると10,000円以上になります。
寄付をしたいという場合は、これらの費用に1,000円から好きな金額を決めます。
どうしてもカラーのナンバープレートにしたい人は1,000円でもよいので寄付をすることになります。
3.東京2020オリンピック・パラリンピックの費用は7,500円以上
世界的なイベントである東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムを入れるナンバープレート。
オリンピックとパラリンピックが2枚1組セットになっています。
期間限定のナンバープレートであり、2021年11月30日が申し込み締め切りです。
図柄入りナンバープレートと同様、寄付金なし・ありの選択ができます。
寄付金なしではエンブレムのみのデザイン、寄付金ありを選ぶと背景に図柄が入ったデザインになります。
寄付金は交通の利便性の向上など、大会開催のサポートのための事業に活用されます。
寄付金なしの場合は、7,500円~9,000円(小型車・普通車)、大型自動車になると10,000円以上になります。
寄付金は1,000円以上から受け付けています。
ナンバープレート変更にかかる費用まとめ
- 一般は約2,000円
- 希望ナンバーの費用は4,000円以上
- 地方版図柄入りナンバープレートの費用は7,000円以上
- 東京2020オリンピック・パラリンピックの費用は7,500円以上
本記事では、ドライバーご自身で変更手続きをする際について解説しましたが、費用の違いについてお分かりになりましたか?一般以外は、受注生産になることからコスト高になります。
これらの手続きは代理店やディーラーに依頼することができます。その場合、費用はグンと上がって2万円以上をみる必要があります。こちらに関しては別記事で詳しく解説しましょう。