無音でかからない車のエンジン。考えられる6つの原因そして対処法を解説

出かけようと車に乗ってエンジンをかける。
キーを回してキュルキュルキュルと始動音がしたと思ったら、何も反応がない、、、
キュルキュルキュルという音さえ無く、無音、、、

これは困りますね。いったい何が原因なのでしょう。
エンジンがかからないというトラブルにはケースごとに異なる異音があります。
しかし、はっきりとおかしいと思えるのが無音の状態です。

実は車のエンジンがかからなくて無音という状態になるには、様々な原因が考えられます。
そこで本記事では、そのような原因とその対処法をまとめてお届けします。
費用をかけずに自分で対処できるもの、有料でプロの業者に依頼しなければならないものと様々です。
無音という状態になったときにはぜひご参考にしてください。

目次

エンジンがかからなくて無音というときの原因は6つ

エンジンをかけようとしても無音で反応がまったく無い、こんな場面では様々な原因が考えられます。

以下、6つの原因を紹介しましょう。

  1. キーの電池切れ
  2. バッテリー上がり
  3. セルモーターの不具合
  4. ハンドルロック(ステアリングロック)がかかっている
  5. クラッチを踏んでいない(マニュアル車)
  6. シフトレバーがパーキングに入っていない(オートマ車)

これらの原因のどれが当てはまるのかは、消去法でひとつひとつ潰していくほかありません。
原因によっては、ドライバー自身で対応できる単純なものもありますし、整備工場などプロの業者に修理をしてもらわなければならないものもあったりします。

それでは、ここからはそれぞれの原因を詳しく解説するとともに、その対処法も紹介していきましょう。

①キーの電池切れ

車のキーは、ウェーブキー、リモコンキー、イモビライザー搭載キー、そしてスマートキーといった種類があります。
様々なものが便利になっていくなか、車のキーも例外ではありません。
スマートキーを使っているドライバーは多いでしょう。
スマートキーをポケットやバッグに入れておきドアノブに触れば、それだけでドアの解錠と施錠ができます。スマートキーが車内にあれば、スタートボタンを押すだけでエンジンのON・OFFも可能で大変便利です。
ところが一点だけデメリットがあります。スマートキーには電池が必要だという点です。電池切れになると、ドアの開閉もエンジンもかかりません。

対処法

電池切れにしないことが一番です。スマートキーの電池の寿命は約1年~2年です。車検などの定期点検時に電池の交換を行なうことで電池切れを避けられます。
寿命前にもスマートキーの反応が悪くなったり、LEDがつかなくなるなど兆候が現れれば交換時期です。”ピピ”と警告音が鳴ることもあります。
電池交換は、小さめのマイナスドライバーがあれば自分ですることもできます。インターネットで動画など見つかりますので自分でするのでも、またはディーラーや大手カー用品チェーンなどで有料(500円~1,000円程度)でしてもらうこともできます。
交換をする前に電池切れになった場合は、非常用のメカニカルキーを使う方法もあります。スマートキーに内蔵されていますので、一度使い方を確認することをおすすめします。

②バッテリー上がり

たかがバッテリーと言えないほど、バッテリー上がりによって多くのトラブルが発生します。車のエンジンがかからずに無音という場合もバッテリー上がりが考えられます。
バッテリー上がりには、バッテリーに多少の電池が残っている状態と、完全に無くなっている状態とあります。
エンジンをかけても無音の場合は後者、まったく空っぽになっていることが考えられます。

対処法

エアコンの使いすぎや走行距離がなく充電が進まないといった状態が重なるとバッテリー上がりになる可能性が高くなります。普段からバッテリーの状態を意識することが大切です。
バッテリー上がりになった場合はバッテリーを充電する、または交換する必要があります。
バッテリーの充電はブースターケーブルやジャンプスターターを使う方法があります。または、ロードサービスに支援要請をすることも考えましょう。
また、寿命は2年~3年と言われています。バッテリー上がりになる前に交換時期を把握するようにします。交換する場合のコストは純正品で20,000万円が相場です。

③セルモーターの不具合

無音の原因はセルモーターが回転していない可能性が大きくあります。
セルモーターはエンジンを始動させるための重要な役割を持つ電動機です。
バッテリーの電力を使うことで、シャフトを回転させるという仕組みを持っていることからバッテリーが不可欠です。
エンジンをかけようとするとキュルキュルキュルと鳴りますが、これはセルモーターが回転する音です。

対処法

セルモーターを回転させるためにはバッテリーからの電力が必須であることから、まずバッテリー上がりで無いか確認します。
そしてセルモーター自体の確認も重要です。
故障は少ないものの、セルモーターにも寿命があります。使用年数10年~15年、走行距離は10万km~15万km、最新モデルで20万kmが寿命の目安です。どちらかに達すると交換することになり、その場合は整備工場などで行ないます。費用の目安は3万円~5万円、保証付のリビルド品であれば1万円~2万円をみましょう。

④ハンドルロック(ステアリングロック)がかかっている

ステアリングロックとも呼ばれるハンドルロックは、車の盗難防止が目的の機能です。キーが抜かれた状態でハンドルを回そうとしたときにロックをかけます。
ロックがかかった状態ではエンジンをかけることもできません。

対処法

ハンドルロックがかかっていたら解除します。
解除のやり方ですが、ステアリングを左右に回しながらエンジンスタートボタンを押すか、差し込んだキーを回してみます。キーが回れば解除されたということになります。

⑤クラッチを踏んでいない(マニュアル車)

マニュアル車の場合になりますが、エンジンをかける際にはクラッチを踏むことになっています。この方法になっているのは、誤発進を防止することが目的です。

対処法

クラッチを踏んでいないとエンジンも始動しません。この点を改めて確認してください。

⑥シフトレバーがパーキングに入っていない(オートマ車)

オートマ車はシフトレバーがP(パーキング)にある状態でエンジンをかけます。逆に言えば、パーキングに入っていなければエンジンはかからないのです。

対処法

エンジンをかけても無音であれば、シフトレバーの位置を確認してください。

無音の原因をひとつひとつ潰していく作業

エンジンをかけようとしても無音のときに考えられる原因を6つみてきました。
キーの電池切れ、ハンドルロックがかかっている、マニュアル車でクラッチを踏んでいない、オートマ車でシフトレバーがパーキングに入っていないなどは気がつけば簡単に対処ができます。
状況を確かめるために、これらを冷静にひとつひとつ潰していく作業が必要です。

車のエンジンが無音でかからない

車のエンジンが無音でかからなくても、いくつか単純な原因があることが分かりました。これらは費用もかからず、簡単な対処でその場で復旧できる原因があることで少し安心する部分があります。
キーの電池切れ、バッテリー上がりやセルモーターは即座に解決することはできませんが、消去法で原因を特定していければロードサービスに連絡をとるなどすべきことがはっきりとしていきます。
まずは慌てず落ち着いて原因を潰していきましょう。

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