「まとまったお金がないけれど運転免許を取得したい」
確かに、運転免許取得には最低でも20万円が必要であり小さな金額ではありません。特に、学生にとっては大きいでしょう。
こんな方にぜひ知っていただきたいのが運転免許ローンの利用です。
運転免許ローンにはいくつか種類があり、学生が利用できるものもあります。ローンの利用によって、大学に入学するまでに免許を取りたいなどと考える人で、一括で自動車教習所の費用を払う余裕がない場合でも免許取得の機会を得ることができます。
この記事では、運転免許取得にローンを考えている方のため、3つの種類とそれぞれの特徴、さらにメリットとデメリットを解説します。
ご自分にあったローンを選んだ上で免許取得に活用してください。
運転免許ローンの種類は3つ
運転免許を取る際には自動車教習所に通う人、合宿免許にする人と分かれます。これらの人全員が一括で費用を払っているわけではなく、ローンを組むことがあります。
ローンならまとまったお金が今はないけれど月々なら大丈夫、という人にとって免許を取得する機会が得られることになります。
運転免許ローンには以下、3つの種類があります。
- 信販会社の運転免許ローン
- 銀行の運転免許ローン
- 大学生協の運転免許ローン
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
- 信販会社の運転免許ローン
運転免許ローンを紹介するとき、自動車教習所が提携する信販会社のローンについて取り上げないわけにはいきません。
日本全国どの自動車教習所も信販会社と提携をしています。信販会社にはオリコ、アプラス、エポスカードなどがあり、運転免許ローンを展開しています。
教習所に入所し免許を取得しようとする人のため支払いの選択肢が多いことはもちろん、その内容も魅力的です。
支払い回数を自由に選択できることにより、毎月の支払い額を自分に無理のない範囲で決めることができます。また、スキップローンと言って、支払いを開始する月も自分で設定することが可能です。
ここで、高校3年生から申し込みができるエポスカードの例を紹介しましょう。
4つの特徴を確認します。
- 高校3年生から申し込みが可能
審査の際は親権者への同意確認のための連絡が入るものの、高校3年生また満18歳でも本人名義・保証人無しでローン審査が可能です。 - 頭金なし
ある程度のまとまったお金がない人でも大丈夫です。 - 支払い回数は1回~36回まで選択可能
支払いは入校の翌月から、実質年率は13.2%です。 - 学生応援スキップ払いの選択可能
大学生・短大生・専門学生・高校3年生に限り、入校後、最長6ケ月後からローンの支払いが開始できるというプランです。しかも、据え置き期間中の手数料も発生しません。
引用元:エポスカード 運転免許ローン
https://www.menkyo.jp/info/loan.html#Epos
もちろん、学生以外の人も対象のローンです。金利は低いものではない代わりに独自のポイント特典を得られるような設定している会社もあります。
- 銀行の運転免許ローン
ローンの最高限度額が高く、最大の支払い回数も多いのが銀行の運転免許ローンです。
ショッピングなど他のローンを抱えているとき、毎月の返済額を増やさずに一本化することも可能です。余裕がある月はいつでも無料の繰上げ返済をすることによって、返済回数を減らすことができます。
返済回数が多ければ気になるのが金利ですが、ある程度低く抑えられているのが銀行の運転免許ローンです。
ここで、スルガ銀行の例を紹介しましょう。
最高限度額は800万円、年利2.5%~7.5%、最大支払い回数は120回です。
6つの特徴がありますので以下、紹介します。
1) 全国から24時間お申込可能
手続きは、オンラインでローンの申請ができ契約まで完結します。
2) 予定金額で事前審査が可能
原則、事前審査のための書類は不要です。
3) ご利用中のローンと一本化
月々の返済額を増やさずにローンを組めます。
4) 関連費用を幅広くサポート
免許取得後の自動車やバイクの購入や修理などもゆとりをもって返済できます。
5) いつでも無料で繰上返済可能
スルガ銀行の店舗が近くになくても、ゆうちょ銀行やコンビニATMで返済できます。
6) クレジットカードとの違い
年利2.5%~7.5%と一般的なクレジットカードの分割・リボ払いよりも金利が低めです。最大返済回数120回もゆとりがもてます。
引用元:スルガ銀行 運転免許取得ローン
https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/menkyo/index.html
スルガ銀行で運転免許ローンを組んだ場合の月の支払額、返済回数例をみてみましょう。
運転免許取得の費用が25万円で、月々の返済を1万円にしたい場合
→利率は4.0%、返済回数は27回
一方で、お金の使い道が限定されていない銀行のローンの場合、審査が厳しいこと、未成年や学生では利用することが難しい現状があります。
- 大学生協の運転免許ローン
大学生協のローンは、大学生のみが対象ですが9%台というお得な金利となっています。
関西北陸事業連合の通学免許ローンをみてみましょう。
- 選べる支払方法
3回~36回の分割払いが可能であり、均等払いからボーナス払いなど都合に合わせたプランを選ぶことができます。 - 実質年率9.00%
支払終了まで金利が変わりません。
ここで、ローン返済例を紹介します。
運転免許取得の費用が25万円で、月々の返済を11,400円にしたい場合
→利率は9.0%、返済回数は24回(支払総額は274,100円)
引用元:関西北陸事業連合 通学免許ローン
https://www.u-coop.net/travel/driving/loan.html
ここまで、運転免許ローンの3つの種類を紹介しました。それぞれに特徴があることが分かりました。
種類が3つあることが分かった上で、運転免許ローンを組むメリットとデメリットについて知ることも大切です。
運転免許ローンを組むメリットとは?
まず、メリットを確認します。その人の年齢や経済状況によっても違ってくる部分はありますが、大きなメリットは以下になります。
特に学生にとっては多くのメリットがあります。
・まとまったお金がなくても、免許の取得ができる。
・免許取得と他の買い物やローンとの優先順位を考えなくてもよい。
・学生でも18歳以上であれば、本人名義のローンが組める。
・最長6ケ月後からローンの支払いが開始できる学生応援スキップ払いがある。
・クレジットカードと比べ金利が低い。
運転免許ローンを組むデメリットとは?
良い面だけでなく、デメリットを理解し自分にとって無理のない方法なのか知ることはメリットを知るよりも大切な場合があります。
・金利がつくため、支払いの総額が高くなる。
・収入が安定していないなどの理由で審査に落ちる場合がある。
・支払いを延滞すると、信用情報に登録されてしまう。
このことから月々の返済額を小さいものにするとしても、設定した期間内は確実に支払いできることが大前提となることを理解する必要があります。
運転免許ローンを組んででも免許取得を目指すメリット
運転免許ローンでは実際にかかる費用よりも金利が乗せられる分、総費用が高くなります。しかし、運転免許ローンはクレジットカードの分割払い、リボ払いと比べて金利が安く設定されています。
運転免許を持てば行動範囲が広がること、そして就職活動において有利に働く、そして何より運転をする楽しさを経験できるという素晴らしさがあります。
車の免許を持つメリットを考慮すると、ローンのために少し費用がかかってもそれを払う価値があると言えるのではないでしょうか?
運転免許ローンまとめ
運転免許ローンには信販会社、銀行、そして大学生協という3種類があります。運転免許ローンを利用する際は様々な条件を比較し、自分にとってベストなものを選ぶことが大切でしょう。