車の税金はどう払う?クレジットカード編。払い方、メリット4選、注意点も紹介

年に一度、自動車税を納付する季節がやってきます。
車の所有者が登録している住所に納税通知書が送付され、それを元に支払いを行ないます。

ところで、皆さんはどのような方法で納税していますか?
2017年からクレジットカードで支払えるようになりました。普段利用するクレジットカードなら納付も簡単になります。

この記事では車の税金をクレジットカードで払う方法を取りあげ、どのクレジットカードが利用できるのか、メリット4選や気になる手数料、納税証明書について気をつけたい点について詳しく解説します。
便利は支払い方法を選択しサクサクっと納税、カーライフをより楽しみましょう。

目次

自動車税は車の所有者なら絶対払わなければならない税金

自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人に課せられる税金です。
払わないでいると、その期間によって督促状や催告状が届くことになります。加えて、延滞金が発生します。
さらに支払わずに納付期限から4ケ月が経過すると、差し押さえの通知、その1ケ月後には銀行口座の差し押さえ、終いには車が差し押さえされるという危険があります。
こうなると危険度はかなり高く、それだけ車を所有する人には納税義務があることを感じさせられます。

さて、自動車税の払い方には以下の方法があります。
・指定の金融機関の窓口
・口座振替
・電子マネー
・コンビニ
・クレジットカード

納税通知書が届き次第すぐに支払うことを毎年習慣づけられれば、トラブルになることを避けられます。
どんなことでもそうですが、すぐに行動を起こすには簡単なものほどしやすくなります。自動車税の支払い方法も自分にとって楽なものにすることが確かな納税につながります。

ここからは、自動車税をクレジットカードで払う件について解説をしていきましょう。

クレジットカードで払える自動車税

現代はクレジットカードを利用している人が多く、その保有率は84%とも言われています。しかも複数枚持っていることが当たり前のような状況です。現金を持たずにカフェやレストラン、食品スーパーから百貨店、オンラインショッピングまでその利用範囲が広いこともクレジットカードが浸透した理由のひとつです。

便利なクレジットカードが2017年から自動車税の支払いにも使えるようになりました。これは2016年の税制改正の一環で、納税者の利便性を考えた制度となっています。
営業時間内に金融機関へ行く時間を確保するのは難しかったり、待たされる時間を考えると面倒に感じることがあります。
支払い方法の選択肢は多いほどよく、クレジットカードという選択肢が増えたことは多くの人にとって歓迎されることと言えるでしょう。

総務省が課税主体の都道府県宛に事務連絡でも以下のように記載されています(一部抜粋)。
「また、多様な納税方法を用意することによる納税者の利便性向上がますます重要になってきていることを踏まえ、口座振替、コンビニエンスストア、マルチペイメントネットワーク、クレジットカード等を利用した収納の活用など納税者が税を納付しやすい環境について、各地域の実情等に応じてその整備を図る必要があること。」

引用元:総務省自治税務局 事務連絡(13・14ページ・第二その他)

ますますクレジットカードの利用ができるようにと都道府県宛に通達しています。
このような経緯があり、今ではクレジットカードで自動車税が払えるようになったのです。
車検は請け負う業者によってはクレジットカード払いができますし、この経緯はごく自然なものと言えるでしょう。

どのクレジットカードで車の税を払えるのか?

クレジットカードと言っても、多くの種類があります。
自動車税の納付は都道府県別に扱うクレジットカードが異なります。
多くの都道府県が利用しているのが「Yahoo!公金」、そして「各都道府県特設サイト」「モバイルレジ」があります。
どの払い方になるかは、お住まいの都道府県にご確認ください。

Yahoo!公金:かのYahooが地方公共団体の税金・各種料金を支払えるサービスを提供しています。スマートフォンやパソコンを使いインターネットで24時間いつでも使える、クレジットカード会社のポイントが貯まる、そして分割払いもできるとメリットが多く揃っています。クレジットカードの他に、Tポイントも使えます。
Yahoo!公金では、VISA, AMERICAN EXPRESS, Diners Club, Master Card, JCBが利用できます。

各都道府県特設サイト:都道府県によっては公式のウェブサイトを解説しています。例えば東京都ですが、「都税クレジットカードお支払いサイト」があり、自動車税はもちろん、固定資産税や個人・法人事業税などもこのサイトから支払うことができます。
利用できるクレジットカードは各都道府県にご確認ください。

モバイルレジ:株式会社NTTデータによるスマホ利用バーコード決済サービスがモバイルレジです。地方公共団体のクレジットカード決済導入の課題を解決し、このサービスが実現しました。
地方公共団体に利用できるクレジットカードはJCBとUC Cardです。

クレジットカードを使った自動車税の払い方

では、実際の支払い方法をみていきましょう。

Yahoo!公金の場合
Yahoo!公金サイトへアクセス
→トップページから公金の種類を選択、支払い先の地方公共団体を検索
→自動車税・軽自動車税を選択する
→納税通知書をもとに年度や課税番号などを入力して「次へ」ボタンを押す
→クレジットカード情報を入力して「次へ」ボタンを押す
→入力内容の確認をして「支払う」ボタンを押す

各都道府県特設サイトの場合
サイトへアクセス
→納税通知書・納付書に記載の納付番号・確認番号・納付区分を入力
→クレジットカード情報を入力して納付をする

モバイルレジの場合
モバイルレジアプリをダウンロードして起動させる
→バーコードを撮影
→バーコードを確認
→支払い先および支払い方法でクレジットカード選択
→利用条件の確認後、クレジットカード情報を入力して支払い

クレジットカード決済には手数料がかかる

クレジットカード決済には手数料が発生しますが、これは納税者の負担になります。
東京都「都税クレジットカードお支払いサイト」によれば税額10,000円ごとに73円(消費税別)の手数料が加算されます。例えば、税額が30,001円~40,000円の間であれば292円(消費税込み321円)です。
モバイルレジも税額で手数料が変わりますが30,001円~40,000円の場合385円、Yahoo!公金で300円です。

便利さを考えると300円前後の手数料はそれほど気にならない額ではないでしょうか。
そして、手数料を相殺できるクレジットカード払いのメリットを次で紹介しましょう。

クレジットカード決済のメリット4選

自動車税をクレジットカードで納付するメリット4選を紹介します。

  1. 期限内、自宅から24時間いつでも納付できる
    納税通知書が届いた当日から、自宅にいながら隙間時間にいつでも納付できます。銀行へ行き待ち時間を考えると大変便利です。
  2. 支払いを先に伸ばせる
    クレジットカード利用代金の引き落としは利用者が決めますが、自動車税を支払っても引き落としは最大ひと月近く先まで伸ばすことが可能です。現金払いとの大きな違いと言えるでしょう。
  3. 分割払い・リボ払いができる
    クレジットカードなら分割払いまたはリボ払いを利用することができます。月の支払額を少なくし負担を軽くすることができます。
  4. ポイントが貯まる
    クレジットカードを利用する理由にポイントを貯めるメリットがあります。自動車税の支払いにおいてもポイントが発生します。このポイントで決済の手数料が相殺できるでしょう。

注意!納税証明書の発行に時間がかかる

いろいろと便利な自動車税のクレジットカード決済。しかし、ひとつだけ注意する点があります。それが「納税証明書」です。納税証明書は支払った先の地方公共団体が発行するものです。
車検には必ず必要な書類でしたが、2015年以降、納税確認の電子化によって一定条件を満たせば車検時の提示を省略できるようになりました。運輸支局で自動車税が支払われたか電子的に確認が取れるシステムになっています。
しかし、クレジットカードで納付を行なった場合、2~3週間ほどデータの反映に時間がかかります。車検をすぐに受ける場合はこのことを考え、クレジットカード決済を避け他の方法にする必要があります。

車の税金クレジットカード編まとめ

お住まいの都道府県がどのようなクレジットカード決済を受けつけているか、利用できるクレジットカードを持っているか確認することが必要です。
メリットが自分にとって得で利便性があるのか判断した上で、自動車税を賢く納付しましょう。

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